大好きな装飾ダーニング
コラム|

「ダーニング(darning)」をご存知ですか?
日本語にすると「繕いもの」のこと。衣類にあいた穴を、経糸に緯糸を通して繕いものをする手法で、日本にも同じような繕いものの方法があります。
この時、あえてカラフルな糸を使い、見せるお直しをしたものを「装飾ダーニング」というそうです。
私は数年前に、この装飾ダーニングを日本で広めているニットデザイナーの野口光(hikaru noguchi)さんのワークショップに参加し、その可愛らしさと楽しさにはまってしまいました。
ダーニングの方法はとっても簡単です。
「ダーニングマッシュルーム」という、キノコのような形をした道具を使います。
これを衣類にあてて生地を伸ばし、繕う穴の周りに経糸に緯糸を通して繕います。
使う糸は、毛糸など、後からウール化するものの方が適していますが、キラキラした刺繍糸など混ぜても可愛いです。
私は、appletons(アップルトン)というウールの刺繍糸を使っています。発色が綺麗で色数も多いので、カラフルに仕上がります。
ダーニングマッシュルームがなくても、ガチャガチャのプラスチックケースやペットボトル、普通の刺繍枠でも大丈夫です。
昨年発売された野口光さんのムック本「愛らしいお直し ダーニングで大好きな服がよみがえる (主婦の友ヒットシリーズ)」に付録で入っていた、背の低いダーニングマッシュルームが、私は使いやすくって気に入っています。
この本は、ダーニングの方法が丁寧に写真つきで解説されているので、とても参考になり、初心者の方には特におすすめです。
私が普段繕うのは、靴下がもっとも多いです。あとはセータやジーンズ(特に男性の後ろポケットの穴)。ジーンズにウールの糸を使っても可愛いです。
「穴が開くのが待ち遠しくなる…」。そんな気持ちにまでなってしまう楽しい装飾ダーニングを、ぜひお試しください。